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理工学部 三浦正志教授の共同論文が英科学誌 『Nature Materials』に掲載されました

2017年 05月 09日

理工学部システムデザイン学科 三浦正志教授(専門分野:電子・電気材料工学、電磁現象学、超伝導工学、結晶成長学)の共同論文(S. Eley, M. Miura et al.) 「全ての超伝導材料に共通する量子化磁束の熱振動の振る舞いの発見(Universal Lower Limit on Vortex Creep in Superconductors)」と題された研究が、英科学誌『Nature Materials』に掲載されました。

英科学誌『Nature Materials』の掲載ページはこちら(外部リンク)

『Nature Materials』は、材料の科学技術全般に関する最先端研究の集成を目指す学際的ジャーナル誌です。論文の影響度を測る指標であるインパクトファクターは、38.891であり、これはNature誌やScience誌と並ぶ世界最高峰の論文です。

三浦教授は、2008年から東京工業大学 細野秀雄教授のグループによって発見された鉄系超伝導体の作製を行ってきました。鉄系超伝導体は、冷凍機温度や液体水素温度下での医療機器(MRI)、発電機、電力貯蔵装置などへの応用が期待されています。これらの応用には、磁場下での高い電流が必要でした。そこで、三浦教授らは、磁場下での電流低下の原因である量子化磁束の運動を鉄系超伝導体内部にナノ粒子を均一分散することで、量子化磁束運動を抑制し、世界最高の磁場中電流特性を得ることに成功してきました(M. Miura et al., Nature Communications 2013)。
今回の論文では、古巣の米国Los Alamos National Lab.のS. Eley 博士やB. Maiorov博士とともに、三浦教授の作製した鉄系超伝導体を含む数多くの超伝導体の量子化磁束の熱振動に関する研究を行い、世界で初めてそれぞれの超伝導材料固有のパラメータと熱振動の最小値に関係があることを明らかにしたものです。

今回の結果は、今後、鉄系超伝導体を医療・エネルギー応用に用いる際に非常に重要な知見であり、更なる特性向上につながると期待されています。

また、本研究は、米国物理協会Physics Todayにも大きく取り上げられています。

米国物理協会Physics Todayの掲載ページはこちら(外部リンク)